家族の健康を守る「室温18℃」
家族を守る18℃の設計基準
家づくりをお手伝いする中で、デザインや間取りと同じくらい、私が心から大切にしたいと考えているのが「冬の温もり」です。
特に茨城県の冬は、朝方の冷え込みが心身にこたえる厳しさがあります。私がUA値0.26という基準を指針としているのは、決して数値を誇りたいからではありません。大切なご家族が一生健やかに、そして冬の朝も穏やかな気持ちで目覚められる「18℃」という環境を、そっと支えたいと願っているからです。
1│WHOが語る18℃の重要性
私が18℃という数字を大切にしているのには、ひとつの大切な理由があります。世界保健機関(WHO)は、冬の健康を守るための最低室温を「18℃以上」にするよう勧告しています。
室温が下がると血圧が上がり、私たちの体に知らず知らずのうちに負担がかかってしまうからです。特に冷え込む朝6時、布団から出た瞬間のあの寒さは、できれば大切なご家族には経験してほしくないもの。住まいが「一番心安らげる場所」であるために、この温度は私が守るべき目安だと考えています。
2│大寒の茨城で18℃を守る覚悟
茨城の1月〜2月は、氷点下まで下がる日も珍しくありません。正直に申し上げますと、この時期に全くの無暖房で18℃を維持することは、UA値0.26という性能であっても、決して容易なことではありません。
無暖房での目安は約15℃。少し低いと感じられるかもしれませんが、この「15℃で踏みとどまる性能」こそが、暮らしを支えてくれます。この土台があるからこそ、深夜のわずかな暖房や日中の余熱を活かすことで、体に優しい18℃を無理なく、穏やかに保つことができるようになるのです。
3│数値の差で変わる朝の目覚め
性能の差は、住み始めてからの「朝の空気感」として暮らしに現れます。たとえば、一般的な高断熱と言われるお住まいでも、朝方は10℃前後まで冷え込んでしまい、寒さを我慢される場面も少なくありません。
一方で、UA値0.26を確保したお住まいは、15℃付近でしっかりとご家族を包み込んでくれます。この「数度の差」が、朝起きてすぐに暖房の前へ急ぐ生活ではなく、穏やかな温もりの中でゆったりと一日の準備を始められる、そんな幸せな時間に繋がればと願っています。
4│暖かさを本物にする3条件
UA値0.26という数字を、ただの計算上の結果だけで終わらせたくはありません。隙間風を抑える丁寧な気密施工、そして冬の太陽の光を大切に受け入れる設計。
これらに加え、魔法瓶のような家を活かした「優しい暖房のコツ」を組み合わせていきます。こうした目に見えない細かな工夫を積み重ねることで、茨城の厳しい冬であっても、ひだまりの中にいるような心地よい朝を、ご家族に届けることができると考えています。
5│あとから変えられない家への投資
キッチンの設備や壁紙は、暮らしの変化に合わせて後から新しく整えることができます。しかし、壁の中の断熱材や窓の性能を後から変えることは、ご家族にとっても大きな負担となってしまいます。
これから何十年、ご家族が歳を重ね、お子様が育っていく場所。その根幹となる性能は、将来の健康を守り、光熱費の不安を和らげる「一生分のお守り」のようなものだと考えています。「あの時、考えておいてよかった」そう思っていただける未来のために、今できる最善を一緒に形にしていければ幸いです。
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