あなたの資産を護る防犯哲学。

泥棒から家を守る3つの鉄則。

日本では年間を通じて多くの侵入窃盗事件が発生しています。犯人は、どんな家を狙うのでしょうか?そして、どうすればあなたの大切な家を守れるのでしょうか?

実は、泥棒が嫌がる家には共通点があります。泥棒の心理を逆手に取り、具体的な対策を講じることで、あなたの家を「狙われにくい家」に変えることができます。この記事では、誰でも実践できる3つの鉄則をご紹介します。

 

1|【鉄則1】狙わせない環境づくり

泥棒は犯行前に必ず下見をします。その際、「人目につかず、隠れやすい家」を好んで選びます。まずは、泥棒が下見の段階でターゲットから外すような、見通しの良い環境を作りましょう。

見通しを良くする

高い塀や生垣を見直す|外からの視線を遮る高い塀や生い茂った植木は、泥棒の格好の隠れ場所になります。見通しの良いフェンスに変えたり、定期的に剪定したりしましょう。

整理整頓を心がける|家の周りに脚立やゴミ箱など、足場になるものを置かないようにしましょう。2階への侵入経路を与えてしまいます。

光と音で威嚇する

センサーライトを設置する|玄関や勝手口、窓の近くなど、死角になりやすい場所に設置しましょう。突然の光は泥棒を驚かせ、犯行をためらわせる効果があります。

防犯砂利を敷く|家の裏手や窓の下など、人が歩くと「ジャリジャリ」と大きな音が鳴る砂利を敷くのも有効です。音が出ることを泥棒は極端に嫌います。

留守を悟らせない

郵便物や新聞を溜めない|ポストがいっぱいだと、長期間留守にしているサインになります。旅行などで家を空ける際は、配達を止めるか、知人に回収を頼みましょう。

タイマー付き照明を活用する|夕方から夜にかけて自動で室内灯が点灯するように設定すれば、在宅を装うことができます。

 

2|【鉄則2】侵入させない物理的な備え

下見をクリアした泥棒は、次に侵入を試みます。しかし、侵入に5分以上かかると約7割の泥棒が諦めるというデータがあります。いかに侵入に時間をかけさせるかが、家を守るための鍵となります。

窓の対策(最も多い侵入経路)

補助錠を取り付ける|窓のクレセント(主錠)に加え、サッシの上部や下部に取り付ける補助錠は非常に効果的です。ワンドア・ツーロックならぬ「ワンウィンドウ・ツーロック」を徹底しましょう。

防犯フィルムを貼る|窓ガラスを割られにくくするフィルムです。ガラスが飛散しにくくなるため、災害対策にもなります。

面格子を設置する|特に浴室やトイレなどの小さな窓は、面格子で物理的に侵入を防ぎましょう。

ドアの対策

ワンドア・ツーロックを徹底する|鍵が2つあるだけで、侵入にかかる時間は単純に2倍になります。鍵が1つしかない場合は、後付けで補助錠を設置しましょう。

防犯性の高い鍵に交換する|ピッキングに強い「ディンプルキー」など、複雑な構造の鍵に交換することをおすすめします。

サムターン回し・こじ開け対策|ドアの隙間から工具を入れて鍵を開ける手口を防ぐため、サムターンカバーやガードプレートの設置も有効です。

★ポイント★

防犯性能の高い建物部品には「CPマーク」がついています。鍵やガラスなどを選ぶ際の参考にしてください。

 

3|【鉄則3】諦めさせる「監視の目」

泥棒が最も恐れるのは「見られること」です。ご近所の目や防犯カメラなど、「誰かに見られているかもしれない」というプレッシャーが、犯行を断念させる最後の砦となります。

地域の目(ご近所との連携)

挨拶と声かけを習慣に|日頃からご近所さんとコミュニケーションを取ることで、見慣れない人物や車に気づきやすくなります。「こんにちは」の一言が、街全体の防犯意識を高めます。

不審者情報の共有|「怪しい人を見かけた」といった情報を地域で共有する体制を作っておくと、防犯効果はさらに高まります。

機械の目(防犯システムの活用)

防犯カメラを設置する|「防犯カメラ作動中」のステッカーと目立つ場所に設置されたカメラは、それだけで強力な抑止力になります。万が一の際には、犯人を特定する決定的な証拠にもなります。

テレビ付きインターホンに交換する|訪問者の顔を確認してからドアを開けることができるため、不要な訪問や押し売りの対策にもなります。録画機能付きのものがおすすめです。

ホームセキュリティを導入する|警備会社と契約し、センサーが異常を検知すると警報が鳴り、警備員が駆けつけるサービスです。プロによる安心感は絶大です。

4|防犯は「組み合わせ」が最強

泥棒から家を守るためには、【鉄則1】環境づくり、【鉄則2】物理的な備え、【鉄則3】監視の目という複数の対策を組み合わせる「多層防御」の考え方が非常に重要です。

高価な設備を導入しなくても、今日からできることはたくさんあります。

「まずは窓に補助錠をつけてみる」

「ご近所さんと会ったら挨拶してみる」

こうした小さな一歩が、あなたと家族の安全な暮らしに繋がります。

あなたの家を泥棒にとって「最悪の家」にし、あなたと家族にとって「最高の家」にしましょう。

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