21時25分、ひかりのプロローグ。

新月の夜に贈る未来へのエール。

時計の針が、21時25分を指しました。

窓の外は、新しい始まりを告げる「新月」の夜。空は深く、すべてを包み込むように静まり返っています。頬をなでる少し冷たい風が、今日の疲れをそっと癒してくれる…あなたも今、同じように夜空を見上げているでしょうか。

これは、これから「家づくり」という、人生の大きな旅に出る、あなたのためのプロローグ(序章)です。

今夜は、ひとりの建築士として、あなたの未来に思いを馳せながら、心からのエールを贈りたいと思います。


1│静かな夜空に、最初の願いを

21時25分。一日が終わり、世界が静けさを取り戻す時間。

今夜の空には月が見えません。でも、だからこそ、遠くでまたたく星の小さな光にも気づくことができます。あなたの家づくりのはじまりも、この新月の夜空と同じ。まだ何も決まっていない、まっさらなキャンバスです。

この静かな時間、ご自身の心の奥にある、ささやかな願いに耳を傾けてみてください。

「朝のやわらかな光の中で、コーヒーが飲みたいな」

「家族が安心して眠れる、木のぬくもりを感じる部屋がいいな」

その、ふとした瞬間に浮かぶ願いこそ、あなたの家づくりの一番大切な道しるべになります。建築士として私が何より大切にしたいのは、その宝石のような光を、あなたと一緒によく見つめることです。

 

2│夜風と描く、未来のスケッチ

心地よい夜風が、頭の中をクリアにしてくれますね。

未来を信じてひたきに進む、そんな物語に、私たちは心を動かされます。今、テレビで放送されている夜ドラ『いつか、無重力の宙(そら)で』も、まさにそんな物語です。夢を乗せた小さな人工衛星を宇宙へ打ち上げようとする若者たちの姿は、これから家づくりという大きなプロジェクトに挑むあなたの姿と、どこか重なるように思うのです。

【NHK公式】夜ドラ「いつか、無重力の宙で」 https://www.nhk.jp/g/ts/ERNKW5X93Y/

家づくりは、単なる「建物」をつくる作業ではありません。家族の笑顔、穏やかな時間、そして希望に満ちた未来そのものを、一つひとつ形にしていく、かけがえのない創造の旅。この夜風に吹かれながら、自由に想像してみてください。あなたは、どんな暮らしを未来に送りたいですか?その夢のスケッチが、確かな設計図へと変わっていく過程を、そっとお手伝いできるなら、それは私にとって大きな喜びです。

 

3│満ちる月と、育っていく我が家

今は何も見えない新月の夜ですが、15日後には、「フロストムーン(霜月)」と呼ばれる満月が、冬の訪れを告げます。空気が澄み渡り、月が一年で最も美しく輝く季節です。

欠けていた月が、日ごとに光を増し、凛とした姿になっていくように。あなたの家もまた、少しずつ、着実に育っていきます。その過程は、希望が満ちていく時間そのものです。今はまだ想像の中にしかない我が家も、あの満月のように、いつか必ず、あなたの暮らしを完璧な光で満たしてくれます。その道のりを安心して歩めるよう、私はあなたの心強い伴走者でありたいと願っています。

 

4│心を癒す、ひかりの在る場所

そして、この夜ドラ『いつか、無重力の宙(そら)で』のエンディングを飾るのが、『うさぎのひかり』という、とても優しい楽曲です。

疲れた心をそっと包み込んでくれるような、月の光にも似た、温かいメロディ。聴いていると、心の奥にある大切なものを、そっと思い出させてくれるような気がするのです。

家づくりを通して私が心から願うのは、この曲が静かに流れているような風景が似合う家が、この世界に一つでも増えることです。あなたが心から安らぎ、自分を取り戻せる場所。どんなことがあっても、「この家に帰れば大丈夫」と思えるような、あなたのための聖域(サンクチュアリ)です。

いつか完成するあなたの家で、この曲が流れる風景を想像してみてください。きっと、そこには優しい時間が流れているはずです。

 

5│新たな旅立ちに、光の祈りを

家づくりは、あなたの人生という物語の、素晴らしい新章の始まりです。

不安なこともあるかもしれません。迷う日もあるでしょう。でも、どうか忘れないでください。その先には、あなたが心から安らげる、光に満ちた未来が待っています。

新月の夜に始まったあなたの旅が、優しさと希望のひかりで満たされることを、心から祈っています。

このブログの最後に、あのエンディングソング『うさぎのひかり』を置いておきますね。

今夜の締めくくりに、そして、あなたの新しい旅の始まりを祝して。

どうぞ、聴いてみてください。

建築工房『akitsu・秋津』

美は、日々の営みの中に。

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