豊かな時を紡ぐ庭のしつらえ。

心豊かな暮らしの外構計画。

お住まいの「顔」とも称される、お庭や玄関まわり。そこは、建物の外観を美しく彩るだけでなく、ご家族の日々をより楽しく、豊かなものにしてくれる大切な空間です。

休日にバーベキューを囲むお庭、愛する草花を育む小さな花壇、雨の日でも濡れずに車から乗り降りできるカーポート。美しく整えられたお庭やアプローチは、日々の暮らしに潤いと喜びをもたらしてくれます。

今回は、そんな理想の暮らしを叶えるための「外構づくり」において、知っておきたい大切なステップを、分かりやすくご紹介します。

1│理想の暮らしを描くことから

外構づくりの第一歩は、「この場所で、家族とどのような時間を過ごしたいか」を心に描いてみることです。美しいデザインを追求するだけでなく、これからの暮らしを想像しながら、自由に夢を広げてみましょう。

－理想を広げるためのヒント－

デザインの方向性

シンプルで洗練された佇まいでしょうか。それとも、木の温もりに満ちた穏やかな空間でしょうか。

機能性と日々の利便性

駐車スペースは何台分必要ですか。駐輪スペースも設けますか。夜間、安全に歩けるよう照明は必要でしょうか。室内が外から見えすぎないよう、プライバシーへの配慮は必要ですか。

暮らしの彩り

ウッドデッキで、心地よいティータイムを過ごすのはいかがでしょう。お子様が安心して遊べる、柔らかな芝生のスペースも素敵です。トマトやハーブを育てる、小さな家庭菜園をつくるのも楽しいものです。

まずは「理想の暮らしリスト」として書き出してみることでご要望が明確になり、後悔のない計画へと繋がります。

2│敷地の特性とルールを知る

理想が広がったら、次はお庭をつくる「敷地」の特性を深く理解しましょう。敷地の個性を活かし、地域のルールを守ることで、計画はよりスムーズに進みます。

敷地の「今」を見つめる

建て替えやリフォームの場合、既存の植栽や景石も、新たなデザインの一部として活かすことができます。日当たりや風の通り道、高低差などを確認してみましょう。高低差のある土地も、階段や花壇を設えることで、かえって趣のある魅力的な空間になります。

地域のルールを確認する

永く安心して暮らすためには、地域のルールを守ることも大切です。例えば、塀の高さや植栽の種類に規定が設けられている場合があります。事前に自治体の窓口などで確認しておくことで、計画の手戻りをなくし、周辺の景観と調和した美しい外構が実現します。

3│近隣への配慮を大切に

外構工事は、お隣との境界付近で行うことが多いため、近隣の方々との良好な関係が不可欠です。「これからお世話になります」という気持ちを込めて、事前にお声がけをすることで、お互いに心地よく過ごすことができます。

「境界」の確認

まず、お隣との境界を示す「境界標（境界杭）」がどこにあるか、ご一緒に確認されると安心です。もし境界標が見当たらない場合は、土地家屋調査士などの専門家に依頼し、明確にしておきましょう。

「工事着工」のご挨拶

工事が始まると、作業音や車両の出入りなどでご迷惑をおかけすることがあります。「いつから、このような工事を始めます」と事前にひと言お伝えするだけで、より丁寧な印象となり、ご理解も得やすくなります。特に、目隠しフェンスなどはお互いに関わることですので、「このようなものを計画しています」とお伝えしておくと、より安心して計画を進められるでしょう。

4│専門家と理想をかたちに

ご要望や敷地の状況が整理できたら、いよいよ専門業者に相談します。外構づくりには専門的な知識も求められるため、専門家は理想をかたちにするための心強いパートナーです。

専門家に依頼するメリット

経験豊かな専門家は、ご要望やご予算に合わせて最適なプランを提案してくれます。ご自身では思いつかなかったような魅力的なアイデアを得られたり、複雑な法規や工事についても、分かりやすく説明してくれたりします。

良いパートナーを見つけるには

これまでの施工事例を見せていただいたり、こちらの要望に真摯に耳を傾けてくれるかどうかも大切な判断基準です。いくつかの会社から話を聞き、最も信頼できると感じるパートナーを選ぶことをお勧めします。

5│新しい暮らしの始まりへ

外構づくりは、単なる工事ではありません。ご家族の未来を創造する、心弾む時間です。

・理想の暮らしを描く

・敷地の特性やルールを理解する

・近隣への配慮を忘れない

・専門家と共に、理想をかたちにしていく

この4つのステップを大切にすることで、見た目の美しさはもちろん、安全性と機能性を兼ね備えた、ご家族皆様が心から満足できる理想の外構が完成します。

さあ、あなただけの美しい外構づくりを始めて、日々の暮らしをより豊かなものにしてみませんか。