2026.04.13 19:00答えは、あなたの感覚の中に。権威や情報に惑わされない、本質的な「納得」の家づくり「一級建築士が言っているから」「腕利きの職人さんが言っているから」「有名な会社が太鼓判を押しているから」。家づくりを始めると、私たちは多くの『正しいとされる声』に囲まれます。インターネットを叩けば、膨大なデータや口コミが溢れ、何が真実なのかを見極めるのは容易ではありません。しかし、一生に一度の住まいを形にする上で、何より大切なのは「誰が言ったか」...
2026.04.12 19:00太陽を、家族の味方にする。光と熱をデザインし、エネルギーを自給する豊かな暮らし朝、カーテンを開けた瞬間に差し込む光。その温もりに触れるだけで、私たちの心と体は自然と健やかなリズムを刻み始めます。しかし、設計士として30年、数多くの住まいと向き合ってきた中で、改めて実感していることがあります。それは、太陽は単に「部屋を明るくするもの」だけではない、ということです。太陽は、家全体を温める「天然の暖房機」であり、家族の暮らしを支...
2026.04.10 19:00健康を育む、もうひとつの皮膚。チセの知恵と現代技術が、心と体を整える住まいは単なる「箱」ではなく、私たちの心と体を包み込む「もうひとつの皮膚」のような存在だと私は考えています。ストレスや冷え、不自然な空気。現代の私たちが抱える健康への不安を、住まいのあり方を変えることで、少しずつ解きほぐすことはできないだろうか。そんな問いの答えを探して辿りついたのが、北海道の先住民、アイヌの方々が守り継いできた「チセ」という住まいの知恵でした...
2026.04.06 19:00温度の先にある心地よさ。湿度と表面温度が導く、身体が喜ぶ住まいの質「室温は20度あるのに、なぜか足元が冷える」「エアコンは効いているはずなのに、肌がじりじりと熱い」そんな違和感を覚えたことはありませんか。実は、住まいの心地よさは「温度計の数字」だけでは語り尽くせません。私たちの身体が本当に「快適だ」と感じる鍵は、空気の温度に加えて「湿度」、そして壁や床の「表面温度」のバランスにあります。30年、設計士として現場に立ち続け...
2026.04.05 19:00平屋の理想、心を救う庭の設え。ワンフロアでつながる安心と、心を救う「庭」の設え「階段のない、穏やかな暮らし」。老後まで見据えた住まいを考えるとき、平屋は多くの人にとって一つの憧れです。すべての生活が地続きでつながる安心感は、何物にも代えがたい魅力があります。しかし、設計士として30年、多くの住まいと向き合ってきた私の経験からお伝えしたいのは、平屋には「知っておくべき現実」も存在するということです。流行やイメージだけで選ぶのでは...
2026.04.04 19:00太陽と、50年先を歩む家。茨城の光を呼吸し、次世代へつなぐ設計私が暮らす茨城県は、全国でも有数の日射量に恵まれた、太陽のエネルギーが溢れる土地です。この豊かな恵みを、ただ眺めるのではなく、住まいの「心地よさ」そのものに変えることができたなら。それは単なる電気代の節約の話ではありません。40年、50年という歳月を、家の健康を損なうことなく、かつ最小限のエネルギーで家族が健やかに過ごし続けるための「生き方の選択」だと私は考えて...
2026.04.01 19:00古くなるほど、愛おしい。古くなるほど愛おしい。時間を味方にする生き方。新品のときが一番美しく、あとはただ古びていくだけ。そんな「消耗品」のような価値観に囲まれて、私たちはどこか息苦しさを感じてはいないでしょうか。家具、デニム、車、バイク、そして家。世の中には、歳月を重ねるほどに代えがたい価値を宿していくものがあります。それらに共通しているのは、単なる頑丈さではありません。傷つくことを受け入れ、手入れという名の愛情を注ぎ続...
2026.03.30 19:00柔らかく温かい、繭のような安らぎを。一歩踏み入れれば、そこは繭の中ふとした瞬間に、「あぁ、帰ってきた」と心の底から深く息をつける場所。人が住まいに本当に求めているものは、きらびやかな装飾や目新しい設備ではなく、もっと深い場所にある「根源的な心地よさ」ではないでしょうか。それは、まるで柔らかな繭(まゆ)の中にそっと守られているような、温かくて清々しい感覚。一歩足を踏み入れれば、そこには心を急かすような硬いものは何一つなく、ただ穏やかな...
2026.03.28 19:00広さより質を、贅沢より知性を。遠い未来の私へ贈る、光の「余白」家づくりという旅の途中で、あなたは今、情報の濁流に飲み込まれそうになっていませんか。「断熱性能は数値で選ぶべきか」「窓は大きいほど正義なのか」スマートフォンの画面をなぞる指先が、少し疲れているように見えます。一度、深く、深呼吸をしてみませんか。スペックや効率という物差しを一度手放して、30年後、50年後のあなたが、その場所でどんな「光」に包まれて目覚めるか。そんな、...
2026.03.27 19:0030年後、その家は宝かゴミか。革製品やデニムのように、時を味方につける住まいの選び方お気に入りの革財布が手に馴染み、深い飴色へと育っていく悦び。穿き込むほどに自分の形に馴染み、唯一無二の表情を見せるデニム。私たちが、時と共に価値を増す「本物」に惹かれるのは、そこに「時間の積み重ね」という美しさが宿るからではないでしょうか。しかし、人生で最も長く身を置く「家」はどうでしょうか。大手メーカーのカタログに並ぶ工業製品の家は、完成した...
2026.03.26 19:00ビニールの裏側、家が流した涙。壁の呼吸に耳を澄ませて慌ただしい日々の中で、私たちはつい「目に見える美しさ」や「手入れの楽さ」ばかりを追いかけてしまいます。けれど、ふとした瞬間に感じる住まいの違和感。例えば、雨上がりの重たい空気や、クローゼットの奥に漂う微かな湿り気。それは、家が私たちに送っている小さなサインなのかもしれません。一度立ち止まって、私たちが毎日触れている「壁」の向こう側を、そっと覗いてみませんか。 1│か...
2026.03.25 19:00肌が喜ぶ、呼吸する家の記憶。肌に触れる空気が、静かに「整う」場所新しい家の扉を開けたとき、鼻をつくツンとした匂いに、ふと足が止まる。そんな経験はないでしょうか。それは、効率やメンテナンス性を優先して選ばれた素材たちが発する、いわば「家の緊張」のようなものです。情報が溢れる今の時代、私たちはついつい数値やスペックという「正解」を探してしまいます。けれど、家づくりという物語において、本当にあなたを支えるのは、カタログの数字ではな...