設計図に魂は宿る?
最高の設計士の見分け方。
マイホームの夢を胸に、家づくりの打ち合わせ、順調に進んでいますか?たくさんの希望を伝えて、設計図が少しずつ形になっていく時間は、本当にワクワクしますよね。
でも、その一方で「プロにお任せしているけど、なんだか他人事みたい…」「要望は伝えたはずなのに、図面を見てもいまいちピンとこない…」なんて、小さなモヤモヤを感じている方はいらっしゃいませんか?
自由なはずの注文住宅が、いつの間にか「要望を伝えるだけの作業」になってしまうのは、とってももったいないことです。
そこで今回は、あなたの家づくりを設計士が「自分ごと」として考えてくれているか、その本気度を確かめられる、シンプルで効果的な「魔法の質問」をご紹介します。この視点一つで、打ち合わせの質がガラリと変わるかもしれませんよ。
1│図面の違和感の正体
希望をたくさん伝えて、いよいよ図面が完成!でも、なぜか心が躍らない…。その理由は、家づくりがあなたと設計士の「共同作業」ではなく、一方的な「依頼作業」になってしまっているからかもしれません。
「プロだから」「専門家だから」と遠慮して、すべてをお任せにしていると、いつの間にか家づくりへの当事者意識が薄れてしまうことがあります。「要望は反映されているはずなのに、なぜかしっくりこない」という感覚は、設計図にあなたの想いだけでなく、設計士の「プロとしての熱意」が乗り切っていないサインなのかもしれません。
2│設計士の本気度テスト
打ち合わせが進み、図面が一段落したら、ぜひ設計士さんにこの質問を投げかけてみてください。それは、とてもシンプルです。
「この家、〇〇さん(設計士さん)ご自身が、本当に住みたいと思えますか?」
この短い質問には、設計士さんがあなたの家づくりにどれだけの情熱を注いでくれているか、その「覚悟」が表れます。お客様の要望に応えるだけでなく、プロとして「最高の家だ」と胸を張って言えるものを提案してくれているかどうかが、この一言で伝わってくるのです。
3│私が住みたい家
もし、あなたの質問に対して、設計士さんが少しも迷わず、笑顔でこう答えてくれたら。
「はい、もちろんです!私が住みたいくらい、素敵な家ですよ」
これは、最高の答えです。その図面には、デザインの美しさはもちろん、日々の暮らしやすさを考え抜いた動線、見えない部分の性能まで、プロとしての知識と愛情がたっぷりと込められている証拠。あなたの想いを深く理解し、その上で「もっとこうしたら良くなる」というプロの視点を加えてくれた、まさに「魂の宿った設計図」と言えるでしょう。
4│お客様の要望なので
一方で、もし答えが少し濁されたものだったら、少しだけ注意が必要かもしれません。
「これは、〇〇様のご要望を反映したものですので…」
「特に奥様のご希望が強かった部分ですからね」
こんな風に、どこか他人事で、責任の所在をあなた(施主)に委ねるような答えが返ってきたら、それは「言われた通りに線を引いただけ」の図面になっている可能性があります。もちろん、お客様の要望を形にすることは大前提ですが、プロの仕事はそれだけではありません。あなたの想いに寄り添い、さらに暮らしが豊かになる提案をしてくれるのが、最高のパートナーなのです。
5│共同作業にする魔法
この質問は、設計士さんを試すためのものではありません。むしろ、お互いの信頼関係を深め、家づくりを「依頼作業」から「最高の共同作業」へと変えるための、大切なコミュニケーションです。
図面は、ただの紙ではありません。これから何十年も続く、あなたとご家族の笑顔あふれる「暮らし」そのものを描いた、未来の地図です。だからこそ、そこに携わる人の「本気度」がとても大切になります。
これから打ち合わせを控えている方も、今まさに打ち合わせの真っ最中の方も、ぜひこの「魔法の質問」を心に留めてみてください。きっと、最高のパートナーと共に、心から「大好き!」と思える家づくりが実現できるはずですよ。
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